我々の小さな看板ソーセージ
「焼ソーセージ」に合う看板ビールは… 何?
実は、オープンから長らく、
相棒として注ぎ続けて来たのは…
ビールの本場ドイツの中でも、
ビール醸造の中心地として知られる
バイエルン州・ミュンヘンで
600年以上の歴史を誇る醸造所
「レーベンブロイ」のピルスナーでした。
毎年 600万人以上が訪れる
世界最大のビールの祭典
「オクトーバーフェスト」で、
提供が許された6つの醸造所の1つに
名を連ねるほど有名なブランドながら、
当時、日本でレーベンブロイと言えば
「ノンアルコールビール?」
と言われるくらいの知名度でした。
ただ、旨かった。
麦芽100%のキレイなビール。
クセが無く、スッキリしていて、
雑味がない。ドリンカビリティが高くて、
料理を美味しくしてくれるビール。
(日本では、アサヒビールさんが
ライセンス生産していました)
そんなレーベンブロイを相棒に選び、
数年後に担当の営業マンから
「日本全国で、レーベンブロイの
坪単価売上1位です!」
と言われた時には、嬉しかったですねぇ、
めちゃくちゃ嬉しかった。
それくらい、レーベンブロイへの愛は深く、
スタッフを引き連れて
現地ドイツのレーベンブロイ醸造所に
押し掛けるほどに愛したけれど、
2019年1月、、、別れは突然やって来ました。
(アサヒビール、ライセンス生産を終了)
泣いて暴れて、愚痴って泣いて、
ほとほと疲れて、諦めがついた頃、
うちの自家製ソーセージやハムを食べながら、
当時の看板男・ダイスケが注いだピルスナーを
ブラインドで 何種類も 飲み比べながら
「これ…… イケルかも、、」となったのが、
2代目・看板ビールとなる
まさかの「ハートランド」だったんです。
お洒落なカフェやバルで見かける緑の瓶ビール…
ハートランドのイメージは その程度でしたが、
決め手は、料理を引き立てるクリアな味わい!
ドイツビールと同じく、麦芽100%!
オールモルトながら、
ドイツのアロマホップにより、
クセが無く、爽やかな香りで、
透明感のある味わいに 仕上がってる!
お洒落なものに対する抵抗がある
無骨・剛健サルチーム的には、
「 まさか… 俺らが、ハートランド?」と、
抵抗感も違和感も満タンでしたが、
茨城にある取手工場に押し掛け
醸造長にお話を伺ったり、
「ハートランド」を世に送り出した
1980年代当時の醸造開発責任者だった
醸造家・山田一巳さんと
お話をする貴重な機会を頂いたり、
本を読んだり、飲み歩いたり、
注いでは 飲んで、注いでは 飲んで…
そして 何より、毎日毎日、
丁寧に洗浄したサーバーから、
適切なガス圧と温度で、完璧に洗浄したグラスで、
三度注ぎで注ぎ続ける黄金の液体は、
ひたすら注ぎ続けることで、
俺たちのビールになった。
そう言い切るのに、
3~4年は要したかもしれません。
「焼ソーセージに、樽生ハートランド」
食べ続けられる、飲み続けられる、
最高のペアリングだと、
今は、自信を持って言えます。